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 最近はめっきり少なくなったと思っていたら、何と、まだ、生き残っているのですね、過剰適応症候群の男たち。

 内閣支持率が20%を切り、さらに、原発再稼働を巡るストレス・テストなど、閣内不一致をここまで露呈しながら、なお、自らの政治信念に殉じようとする菅総理のことです。菅総理の早期退陣を与野党こぞって呼号しながら、これほどまでに政権維持に執念を燃やす菅さんの後に、「じゃ、誰がいるんだ」と言われても、誰も明確な自信ある回答ができない。そういった、政治の真空状態が、追い風となって、土俵際の驚異的な粘り腰が続いているといっていいのでしょう。

 その菅さんを見ていて、改めて思うのは、日本人の「過剰な使命感と自分の役割への過剰適応」です。

 過剰適応症候群という病,複数の人間の利害が絡み合う環境に適応し過ぎて、自分の自然な欲求や個人的な感情を強く抑圧することで発病する症候群のことだそうです。過剰適応とは、周囲の環境や他人に対して自分の意見や行動を無理に合わせることであり、『周囲の気分を害する不満』を一切口に出さず、『会社や集団の不利益になるような個人的都合』を押し殺すことに特徴があります。

 職場内に『何でも話し合える企業風土』が作られていれば問題はありませんが、実際にはそういった忌憚なく話し合える上司・部下の関係や同僚関係を築くことは難しい。その症状としては、不定愁訴に悩まされる自律神経失調症のような諸症状(身体各部の不快感・不調感・異常感・発熱・冷え)がありますが、過剰適応状態が長期間続くと、心臓疾患や胃潰瘍・十二指腸潰瘍、脳疾患、偏頭痛、心因性の喘息などを伴う心身症に発展することもあるそうですから侮れません。

 過剰適応症候群になりやすい性格としては、社会的な責任感や使命感の強い人、他人との競争心が強く、負けず嫌いな人、他人の評価や機嫌を気にする人、秩序志向性の強い人などが上げられています。
こうした症状に陥りやすい人の一つパターンによく見られるのが、中間管理職が上司の命令と部下の突き上げにあって精神的に疲弊し切ってしまい、抑うつ感や不安感、焦燥感、思考力・集中力の低下などを訴えるケースです。上司と部下に挟まれて悩む『サンドウィッチ症候群』と呼ばれており、どこの職場でも一人や二人、心当たりがあるんじゃないでしょうか。
 
 菅さんを見ていると、高度成長真っただ中の、ひたすら使命感に燃える、「1千万人といえども我往かん!」的なモーレツ管理職社員の典型を見ているようで、何だか気の毒になってしまいます。

 近年、ワークライフバランスという考え方が注目されています。厳しい経済環境の下、「そんな余裕なんかないよ」という経営者も多いようですが、心身ともに健康な社員なくして、企業が伸びるはずがない。毎日、社員たちが通勤前に重苦しい気分で靴を履くようでは、お客様にもお取引様にも、いい気分、いい表情で向き合えるはずがないのは当然です。

 「会社」という名のオーケストラの指揮棒を執る立場の一人として、過剰な企業適応、過剰な使命感が、社員たちの心と身体に、悪しき影響を与えていないか…心しなければ、と自戒する日々です。

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