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2011.03.28 想定外・再
 昨日、3月27日夕方、時事通信が次のような記事を配信しています。

 【想定を大幅に上回る津波に襲われた東京電力福島第1原発について、津波の専門家が2009年、原発の耐震安全性を検討する経済産業省の審議会の席上、東北地方に大津波をもたらした869年の「貞観地震」(マグニチュード8.4と推定)に触れ、同規模以上の津波再来の可能性について指摘していたことが分かった。東電側は「歴史上の地震で、耐震設計上考慮する地震にならない」と述べ、指摘は反映されなかった】

 指摘したのは、産業技術総合研究所の岡村行信活断層研究センター長(地質学)で、貞観地震について、福島第1、第2原発の敷地付近を含め、内陸部に津波で運ばれた砂が堆積していることを明らかにしたうえで、 「津波に関しては(東電の想定する地震と)比べものにならない非常にでかいものがくる」と再検討を求めたそうです。しかし、東電側は「被害がそれほど見当たらない。歴史上の地震であり、研究では課題として捉えるべきだが、設計上考慮する地震にならない」と答え、消極的な姿勢を示した、と伝えています。

 Wikipediaによると、貞観地震(じょうがんじしん)は、貞観11年5月26日(869年7月13日)に陸奥国東方の海底を震源として発生した巨大地震。現在の地名では、東北地方の東の三陸沖と呼ばれる海域にある太平洋の海底が震源とされ、地震に伴う津波の被害も甚大であったことが知られています。

 津波堆積物の調査から岩手県沖 - 福島県沖、または茨城県沖まで震源域が及んだ連動型超巨大地震の可能性が指摘されており、もし、そうであれば、今回の東北太平洋沖地震と同じパターンになります。地震の規模は少なくともM8.3以上であったと推定されており、多賀城と推測される陸奥国城下が壊滅的被害を受けたとされ、津波で平野が大海原になり、溺死したのは約1000人と『日本三代実録』に記録されています。

 この地震で、仙台平野に海が溯上した痕跡がありますが、その痕跡から判断すると、超巨大地震による津波により仙台平野が水没するという現象が約1000年間隔で繰り返されているとされています。今回の地震は、先日触れた明治三陸津波より、もう一回り大きいものだったことがうかがえます。

 1000年に一度であれ、1万年に一度であれ、明日起きないという保証はどこにもありません。「たぶん起きないだろう」という漠然とした思い込みには何の根拠もないのですね。しかし、確たる根拠もないまま「恐らく起きないはずだ、と思わなければやってられないよ」という気分になるのも、また真実でしょう。

 ただ、その代償のあまりの大きさに溜息がでるばかりです。


 
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