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 NHKの新会長人事、といっても余り関心のない人がほとんどでしょう。紅白歌合戦、大河ドラマには興味があっても、日本最大の放送事業者で、しかも公共放送であるこのマンモス企業のトップの交代など、暮らしには関係のない別世界の話ですが、その会長ポストを巡って、いま、一騒動が起きています。
新会長人事については、昨年暮に慶応義塾大学の安西祐一郎・前塾長が内定し、経営委員会が就任を要請して本人も受諾したと伝えられていたのですが、年明けの5日に開かれた経営委員会の臨時会合で、反論が続出、要請撤回となったようです。
 その撤回理由が、なかなか面白い…昨年暮れに経営委から就任要請を受けた安西・前塾長が、受諾に当たっていくつかの質問を投げかけたそうなのですね。(1)都心に居宅を用意できるか(安西さんは神奈川県在住)(2)副会長は自分が連れてくることができるか(3)会長の交際費はあるのか-など。
 これが、経営委員たちの怒り、不信をかったようで、産経新聞の報道によると、NHK幹部の一人は「交際費のことを最初に聞くとは」と唖然とし、経営委員の一人は「不祥事があれば謝り、国会で責任を追及されるのがNHK会長の仕事。ボランティアの側面があり、処遇を先に気にするようで務まるのか」と不信感をあらわにしているそうです。
 大きな影響力を持つこの国最大の放送企業のトップになろうという人物が、まずは居宅条件と交際費が気になるようでは、確かに不適格の誹りは免れません。ともかくも、こういう使命感なき打算的人物を塾長として抱え込んでいた大学の教員、学生たちも、全くもって気の毒なことです。
 ノブレス・オブリージュという言葉があります。直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」の意味ですが、特権は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきだと解釈される言葉です。言い換えれば、富裕者、有名人、権力者が社会の模範となるように振る舞うべきということですね。あくまで社会的責任であって、そう振る舞わないからといって法的責任は伴いませんが、何より、本人の自負、誇り、人としての品性の問題なのでしょう。
 たとえ、富裕、有名、権力と無縁であっても、もって瞑すべきことではあります。

追伸…今日になって、安西・前塾長は就任を拒絶したとのニュースが流れました。「そんなことは要求していない。説明を求めただけだ」ということのようです。経営委員会と安西・前塾長とのディスコミュニケーションのようです。ま、しかし、説明を求めるにしても、いきなり交際費云々はないでしょう。

 
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