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2010.10.15 33人の生還
チリの鉱山落盤事故、33人の生還劇が世界中の人々の耳目を引きつけました。
一昔前なら、おそらく、生存も確認されないまま、餓死の運命をたどっていた33人の救出は、久しぶりの明るいニュースでした。

それにしても、事故から17日間、外界との接触が断たれ、自力ではなす術もない「万事休す」の状況下で、よくぞ、耐えきったものです。常識的に考えれば、そのまま、全員死に至る確率の方が圧倒的に高く、まさに絶望の淵をさまよっていたはずです。

それが一転したのは地上から伸びてきた掘削機の放つ工事音であり、それが眼の前の岩盤をぶち破って届いた瞬間でした。掘削機の先端に貼り付けた一枚の「生存連絡メモ」が地上に届いて救出されるまでの50日余りの日々と、それ以前の17日間の彼らの置かれた心理的状況との落差は、私たちの想像を超えるものだったのでしょう。

連絡用竪穴を通して食料や医薬品、さらにカメラが届けられ、電話回線がつながることによって、万事休していた33人の心のありようが、一気に希望へと解き放たれる。改めて思うのは、人間は一人であれ、集団であれ、孤立しては耐えられない、生きられない生物である、ということです。救出劇の生中継を見ながら思ったのは、33人の心中に思いもかけなかった「希望」の明かりが灯り、本質的な意味で生還できたのは、地上の人々との交信、連絡ラインがつながった8月22日の時点だったのかも知れません。

そして、もう一つ思うのは、世界中が生還に沸いているいまも、33人とは比較にならない多くの人たちが、内戦やテロで、同じ人間に殺され続けている現実が厳としてあること…人間とは厄介な存在です。

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