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<定年で部長という肩書がなくなりました。そんな私に、妻が言いました。「人間という肩書があるじゃないですか」>

こんなナレーションのTVCMが流れています。会社を中心とした生活に区切りをつけ、安堵するとともに一抹の寂しさを感じているときの、「人間という肩書きがあるじゃないですか」という妻の言葉を話されるお客さまの思いを受けとめる…ソニー生命のそんなCMです。

 団塊の世代が、いよいよ65歳以上の高齢者に加わり始めました。団塊の世代と言っても、若い人には馴染みがないかもしれません。終戦直後の1947年から1949年までの3年間に出生した世代、いわゆる第一次ベビーブームと呼ばれている人々です。この時代の年間出生数は250万人を超え、1947年は267万人、1948年が268万人で、1949年が269万。合計で800万人以上に上ります。ここ数年、日本の年間出生数は100万人ちょっとで推移していますから、そのざっと2・5倍に当たる計算。定年後の再雇用期間を経て65歳を迎え、いよいよ会社生活から離れる人たちは、これからがピークになります。そこに照準を合わせてのCMなのでしょう。

 縦割り組織と上下関係が支配する会社というクローズドな社会で数十年暮らして、はっと気づけば、目の前に離脱期限が近づいている。日本の企業は、よくムラ社会に例えられますが、ムラの場合は死が離脱を意味していたのに対して、会社の場合は、離脱後の「これから」が待ち構えています。それは、部下後輩が指示に従う閉鎖社会ではなく、「これまでの肩書」がまるで通用しない世間です。

 その時になって、初めて、多くの企業戦士たちは閉じられた社会の中でしか通用しない肩書を失った自分の非力や人間としての中身のなさに気付くことになるのでしょう。「人間としての肩書」と言われても…と、ただただ、困惑してしまうことにならぬよう、さて、準備、おさおさ怠ることなかれ。そう自分に言い聞かせています。

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