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「人には馬鹿にされていろ

 

 親父の小言の三つ目は、なかなか厄介です。「一寸の虫にも五分の魂」…誰だって、自分自身に一応の存在価値を認めたい。いわゆる、プライド、自負、誇りですね。

 

 人は、無欲恬淡であろうとしても、どうしても、自分の社会的立ち位置や経済力、あるいは付き合う友人知人のステータスなど、自分がいかに特別であるかを証明したがるし、その結果、自分を特別視、別格扱いしてくれる人だけと付き合うようになってしまいます。

 

 それと並行して、自分の「正しさ」を常に強く主張し続けなければならなくなってしまう。たとえ、その「正しさ」が間違っていたことに気付いても、自分で認めることはありません。それは「負け」を意味するからです。ですから、少しでも批判、論難されると烈火のごとく怒ってしまい、自分の「力」を無意識に証明しようとする。プライドとは、生きていくうえで、積極的なアクセルの役割も果たす一方で、周囲を傷つけ、自らの孤立を招くという困った側面も持っているんですね。

 

 この小言の言いたいことは、誰しも陥りがちな過剰なプライド意識を一度捨て去って、時々でいいから、素の自分、しがらみを全て消去した、「生まれてきたままの自分」に戻ってみなさい、ということなのでしょう。

 

 禅語に「脚下照顧」という言葉があります。よく、禅寺の玄関にこの標札がかけられているのをご存知かもしれません。足元をちゃんと見なさいよ、つまり、靴は揃えましたか?と注意を促している言葉ですが、一方で「自分自身のことを顧みるのを忘れないように」という意味を持っています。

 

 プライドは大切だけれど、いつも、他人の視線、評価ばかりを気にしていては、時に一歩を踏み出せなくなる。馬鹿にされてもいい。もう一度、私自身を見つめ直し、一歩 一歩、自分の足で丁寧にゆっくり歩き出せばいいのでしょう。

 

 正直、この小言は、私にとっては、かなりキツイのですが、ま、一歩ずつ…。

 

 

 

 

 

 

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