上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

 総選挙のこと、あえて書かずにきたのですが、投開票翌日の各紙紙面に散見されたのが、この言葉です。今朝の朝日新聞(西部版)では、九州、山口、沖縄の各小選挙区の興味深い出口調査結果をまとめています。

 それによると、自民が大敗し、民主党へ政権が移った2009年総選挙時と比較して、あの安倍総裁のお膝元の山口県も含めて、すべての県で自民支持層の割合が減っていました。その結果は次の通りです。
     
     前回総選挙時  今回総選挙時
山口     48      46
福岡     40      33
佐賀     45      38
長崎     39      33
熊本     45      38
大分     39      32
宮崎     46      42
鹿児島    49      39
沖縄     31      25

 あの歴史的大敗を喫した前回総選挙よりも、今回、さらに自民支持層が減少したことは、今回選挙で自民党が294議席を獲得した事実と引き比べると、どうしても違和感を覚えてしまうのですが、結局、非自民票が乱立した第三極に分散し、結果、自民が比較第一位を確保したに過ぎないということなのでしょう。 退潮傾向に歯止めがかっかていないのに、自民が歴史的大勝利というのは「不思議な勝ち」といってもいい。

 「これは、やはり、小選挙区制に問題あり、じゃないのか」というメールを友人に送ったら、「必ずしもそうではない」という返事がかえってきました。彼に言わせれば、小選挙区制度を導入している国は多いけれど、これほどの振り子現象は起きていない、というのです。たとえば、アメリカの上下院議員選挙も小選挙区ですが、民主、共和両党の獲得議席数は安定を保っている。

 では、なぜ、日本ではこれほど強烈な揺り戻しが起きるのか。それは、「異常に多い無党派層の存在」と彼は言います。なぜ、無党派層が増えたのか…従来の政党にとって重要な「票田」となっていた農協や労働組合などの団体に属する有権者が減少していることがあります。さらに、度重なる政治家の汚職や政治不信などが有権者の政党不信を増大させていることもあるでしょう。それに有権者の価値観の多様化が拍車をかけている。

 欧米諸国では、有権者の政党支持が比較的鮮明で、政党の基本政策も無党派層を意識したポピュリズムに走る必要がない。それだけ、政党の熟度が進んでいるということなのでしょう。戦後70年近い日本の政党政治の未熟が、結果、有権者の政治不信(無関心)を招き、そのことが、異様な振り子現象を生んでしまう。

 負けに不思議の負けなし、ですが、今回の選挙で負けたのは、まさにこの国の政党政治そのものだったような気もします。もちろん、安倍新政権、それに迎合する「維新集団」に、何の期待もしないどころか、この国の未来がズタズタにされ、おぞましい「過去」へ逆戻りしてしまうのではないかと危惧するばかりです。

変な日本を取り戻されては、たまりません。

           121218_180350.jpg           
Secret

TrackBackURL
→http://tenokuchinomadokara.blog133.fc2.com/tb.php/195-19a044df
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。