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2012.08.21 信なくんば
 少し古いのですが、こんなデータがあります。

 日本生産性本部の調査ですが、「会社の最高経営層に信頼感を持っているか」というアンケート調査です。調査開始時の1982年、信頼感を持っていると答えた人は55%でしたが、四半世紀後の2006年には37%に急落しています。

 この間、とくに1990年代以降、景気低迷が続いたことなどもありますが、個人と組織or経営との間の信頼感が失われれば、社員の組織貢献の意欲はしぼんでしまいますし、何より、職業生活を続ける上での満足度、充足度も低くなってしまう。

 「論語」の中で、弟子の子貢が孔子に政治の要諦を尋ねます。孔子が答えたのは、まず「食糧」(生活保障)、そして、次に「軍備」(安全保障)、さらに「信頼」という、この三つでした。子貢が、「では、やむを得ず捨ててもいいのは何でしょうか」と重ねて訊いたところ、孔子は「食糧」「軍備」と答え、最後に残したのは「信頼」だったと記されています。これが、政治家がしばしば使う「信なくば立たず」という言葉の出典なんですね。

 経営と大げさに振りかぶることもないのでしょう。自分のサラリーマン生活を振り返ってみても、範とすべき上司がいました。叱責は何度もされたけれど、感情的な怒りの表現は一切しない。自分で喜怒哀楽のコントロールをしながら、飲みについて行った時には、ポツリと苦しい胸の内を漏らす。人間的な強さも弱さも見せながら、最後にはきちんと経営幹部にも言うべきことは言う。そして、仕事に関わる姿勢は私利私欲を超えて一本の筋を通していた…結局はさらに上のポストにつくこともなく、いまは80歳を超えて悠々自適の暮らしをしています。

 企業という大きな枠だけの話ではなく、それぞれの職場単位で、信頼される上司先輩であるかどうか、信頼される部下後輩でいるのかどうか…なかなか難しいことではあるけれど、「信頼」の二文字は、一番の企業エネルギーの源泉なのかもしれません。
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