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 ロンドン五輪に世界中の目が集中していた10日、気象庁は、南米ペルー沖の太平洋中部の赤道付近で海面温度が上昇する「エルニーニョ現象」が発生し、冬まで続くとみられると発表しました。
 
エルニーニョと逆に海水温が低くなるのがラニーニャ現象で、よく耳にするものですが、簡単に言えば、東部、中部、西部太平洋の海水温が上下することで、気圧変動が引き起こされ、これが世界の天候を大きく左右することで知られています。どんな影響が出るのかは、必ずしも定かではないのですが、台風に関して言えば、こんな影響がみられるようです。
【エルニーニョ現象発生時】
・夏に台風の中心気圧が低くなる
・秋に台風の寿命が長くなる
・7~9月の台風の発生数が減少する
・台風の発生位置が、通年では南東にずれ、夏には南、秋には南東にずれる
【ラニーニャ現象発生時】
・秋に台風の寿命が短くなる
・台風の発生位置が、夏には北、秋には西にずれる

 それはさておき、実は今回のエルニーニョで最も懸念されているのは。世界的な食糧供給への打撃です。オーストラリアからインドまでの広い地域で、農産物生産が打撃を受ける恐れが出てきています。ロイター通信によると、米国では、穀倉地帯が半世紀ぶりの大規模な干ばつに見舞われたため、過去2か月でトウモロコシ相場が60%以上高騰。南米の干ばつの影響で大豆の需給もひっ迫しているといいます。

 気象庁の発表の前日の9日には、国連食糧農業機関(FAO)が、穀物相場の上昇により、2007─08年の食料危機が再来する可能性があるとの懸念を示しました。西アフリカのサヘル地域(ニジェール、マリ、モーリタニア、ブルキナファソ)では、大干ばつと国際穀物価格の高騰で1800 万人以上が飢餓の危機に直面していると伝えられています。子ども支援の国際NGO である「セーブ・ザ・チルドレン」は、西アフリカに食料危機宣言を発表し、今後数カ月にわたり、貧困家庭では本来必要とする食料の約2 割しか入手できないと強調。今回の食料危機で、西アフリカでは既に数百万人の子どもたちが慢性的な栄養不足に苦しみ、餓死した子どもがいるとも報告されています。

 世界的な食糧供給の不安定に加え、食糧が国際アグリビジネスの投機対象となり、その思惑に振り回されていること、さらにアフリカ諸国の宗主国であったヨーロッパ各国が債務危機により支援の余力を失いつつあることも大きな原因なのでしょう。

 お盆を迎え、連綿とリレーされてきた私たちの生命と存在に改めて心を馳せる時期。宇宙船地球号の同乗者たちが、いま、この瞬間に、不条理な生命の危機に直面していることに、どんな手を打つことができるのか。それにしても、日本政府も日本のマスコミも、飽食ボケしてしまっているのか、のっぴきならないこうした現状に言及することも、伝えることもありません。
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