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 今朝、福岡のS君から一対の「起き上がり小法師」が送られてきました。

 この小法師、箱の表書きには「会津から愛を込めて…復興丸」と記されています。400年前から会津に伝わる起き上がり小法師は、転んでも転んでも起き上がる忍耐と人生の象徴として、会津の人たちに愛されてきました。

         
   
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 S君は、私が中学生のころ、山口県萩の山奥の集落で、隣に住んでいた「弟分」。特別に可愛がった記憶もありませんが、かといって、いじめた記憶もない。小中学生にしては妙に理屈っぽい?あたりが似通っていて、二人ともガキ仲間では浮いていた存在だったのかもしれません。よくウマが合いました。

 いまは、福岡市内の小学校で教員をしているS君に、この会津最古の民芸品を送ってきたのは、大阪に住む彼の先輩、教員OBの方です。その先輩のお手紙も同封されていました。

「…(福島原発の事故処理についての講演会で発言し)思わず『悔しい』と言ってしまった。大都市が必要以上に電力を消費し、便利さを享受するために押し付けられた原発。それなのに事故の真っただ中で故郷を離れざるを得ない人たち、遺体を探すことも未だできない人たち、家畜や農産物、海産物を放棄させられた人たち、様々な無念や悲しみで溢れるフクシマ。この人々の悔しさは自ら命を絶った人にも重なる…」
 
 列島をジワジワと風化の波が洗い始め、その波をことさらに広げようとしている勢力がいます。「現実主義」という世間に受け入れやすそうな衣を纏わせながら、そうした風潮がニッポンを包み始めているといってもいい。そんな流れに抗するためにも、フクシマの想いが込められたこの小法師を傍に飾ってほしい、というのがS君の話でした。

 七転び八起きの忍耐を象徴する小法師ですが、フクシマの人たちを七回も転ばせてなるものか。棚に座ってこちらを見つめるペアの人形を眺めながら、そんなことを思う夏です。
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