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2012.05.25 失われた誇り
 懲りない面々というか、開いた口が塞がらないというか…こういうことを言うのでしょうね。

 核燃サイクル政策の見直しを進めてきた内閣府原子力委員会が推進側だけで「勉強会」と称する秘密会議を開いていたことが、毎日新聞のスクープ記事で明らかになりました。同紙によると、この「秘密会合」は20回以上開かれ、そのうち少なくとも一回は、原子力委員会から近藤委員長のほか鈴木達治郎委員長代理、秋庭悦子委員が出席。

 このほか文科省原子力課の課長補佐、経済産業省・資源エネルギー庁の原子力国際協力推進室長と放射性廃棄物等対策室長、青森県六ケ所村の再処理工場を経営する「日本原燃」の常務、高速増殖原型炉「もんじゅ」を運営する「日本原子力研究開発機構」や電力各社で作る電気事業連合会幹部らが出席していたということです。もちろん、推進派ばかりで反対・慎重派は出席していません。

 もっと以前にさかのぼれば、電力事業連合会が、福島第一原発事故発生の直前の1月に原発事故の防災対策強化の方針を打ち出した内閣府原子力安全委員会に、これに反対する文書を送っていたことを、すでに毎日新聞が報じています。これはもう、原発存続の賛否を超えた問題です。

 原子力発電に関係する電力会社、関連企業、プラント メーカー、経済産業省をはじめとする監督官庁、原子力技術に肯定的な大学研究者…いわゆる利権で結ばれた原子力ムラの厚顔無恥は、もはや許容限度を超えている。そもそも福島第一原発の大事故を受けても、国の原子力委員会 、原子力安全委員会のメンバーは誰一人として責任を取っておらず、同じ顔ぶれです。そのことだけでも、プロとしての良心、矜持はどこに忘れ去られたのかと溜息が出てしまう。

 戦前派が現場から姿を消し、明治の気骨が失われていく流れに並行するように、この国の風景と空気が爛(ただ)れ、腐臭を放ち始める。言い過ぎかもしれませんが、震災、原発事故被災地の方々の無残な現状を想えば、この高給を食むムラビトたちの姑息、無責任は決して放置してはならないと思うのです。

 それにしても、毎日新聞、さすがです。他社の記者たちの中にもウスウス気付いていた者もいたろうに…。彼らもまた、ムラの住人として生きることに甘んじたのでしょう。
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