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2012.01.04 年のはじめに
 明けましておめでとうございます

 大晦日から元日にかけて、今年も例年通り禅寺の坐禅堂で座りながらの越年でした。黙然と板壁に向かいながら座り続けているうちに、本堂の方で若い雲水たちの読経が遠く聞こえ始めます。やがて、読経が終わると凛とした静寂が堂内を支配し、次の瞬間、すぐ傍の鐘楼から除夜の鐘の初声が響き渡ります。深く、太く、丹田に鈍く突き刺さるような鐘の音を聞きながら、2011年を駆け過ぎた諸々の出来事が、一瞬、脳裏をよぎりました。本来、曹洞宗の坐禅は「無念無想」「只管打坐」を旨としていますが、それでもなお、「去る年」のあれこれを思い浮かべてしまうのは、それだけ重い一年だったということなのでしょう。

 今日は仕事始め。一年前の年始式挨拶では、詩人の柴田トヨさんの詩を紹介しましたが、今年も、またまた柴田さんです。手抜きといわれそうですが…。
以下、挨拶内容を…これも、ブロガーとしては手抜きの誹りを免れないなぁ(笑)

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 2012年は本当に穏やかな年明けになりました。
 
 ちょうど一年前の今日、この年始式で、柴田トヨさんの詩を紹介しました。その柴田さんは1911年6月生まれですから、昨年ちょうど100歳を迎えられました。あの3.11東日本大震災を受けて、
「生きていれば、きっといいことがあります。お願いです。あなたの心だけは流さないで。不幸の津波には負けないで」
 という詩を被災者に贈った柴田さんですが、柴田さんならずとも、あの9か月ほど前の大地震と、それに続く福島第一原発事故を目の当たりにして、「私たちの人生行路には、予期せぬ悲しみ、辛さが待ち構えていること」を改めて思い知らされることになりました。昨年、2011年は、日本中の人々が、ふだんの何気ない毎日、ありふれた暮らしの日常の風景の中に、実はかけがえのない「幸せの種」がたくさん宿っていることに気がついた年だったと言っていいのでしょう。
 
 あのオウム真理教事件で特別手配されていた平田信・容疑者が大晦日の夜に出頭してきましたが、その彼も「東北の大震災で不条理なことを多く見て、自分の立場を改めて考えた。2011年のうちに出頭したかった。震災で『おれ、何をやっているんだろう』と自分の逃亡生活が情けなくなった」と話しているそうです。

 そんな、やり切れなかった昨年を受けての新しい年の始まりを、今日、社員従業員の皆さんとともに元気に迎えられたこと、何より、感謝したいと思います。

 社長という立場に立たせていただいて、ほぼ一年半、一貫して申し上げてきたのは、当社にとって、もっとも守るべき存在はあなた方とご家族、その未来であり、それを守ることができるのは、他でもない、皆さんたち自身であり、皆さんが向かい合っている地域の方々、お客様なのだいうことでした。

 残念ながら、年が改まったからと言って、私たちの会社を取り巻く環境が変わったわけではなく、昨年から引き続く厳しい状況は、そのまま大晦日を超えて、私たちを取り巻いています。それでも、この会社=皆さんたちの未来をきちんと守り切るために、前に歩かなければなりません。毎年、正念場の年と申し上げて、まるでオオカミ少年のようですが、2012年は当社が前に進めるのか、それとも一歩後退してしまうのかを分ける決定的な一年になるでしょう。私たちの智恵と力を十分に発揮できれば、必ず道は開けるはずです。どうか、心身の健康を守りながら、一緒に手を携えて、前に進みましょう。

 おしまいに、再び、柴田さんの百歳記念の詩集から一つ、ご紹介します。

 <頁、ページ>
私の人生のページをめくってみると  みんな色あせて  いるけれど
それぞれの頁  懸命に生きてきたのよ 破きたくなった頁もあったわ  でも
今ふりかえると  みんな なつかしい  あと一頁と少しで百頁 鮮やかな色
が待っているかしら

 百歳のおばあちゃんの瑞々しい感性に励まされます。
 2012年が皆さんにとって、いい一年でありますように。

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 大切なこと、自分にとって大切だと思えることを最優先にする年に…難しいことですが。 

 ということで、今年も焦らず、悠々と、しかし、確かな歩調で前に進みたいと思います。
 どうぞ、よろしく。


 

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