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2012.08.27 末人たち
 国会議員定数を現在の半数、240人にすると橋下・大阪市長がブチあげています。「定数半減を維新の会の公約にするといったら、寄ってきていた国会議員がみんな引いていった」などとニコヤカに話すこの男を見ていると、あの一世を風靡したホリエモン、あるいは、それ以下の浅薄な男にしか見えない。

 ここのところ、各政党こぞって公務員改革、行政改革、議会改革とぶち上げていますが、次のデータは、何を意味するのでしょうか。

フランス   86・1人
アメリカ   77・9人
イギリス   81・8人
ドイツ    54・9人
日本     31・4人

 これは、各国の人口1000人当たりの公的部門における職員数の比較です。

 では、国会議員…

スウェーデン  38人
イギリス    22人
イタリア    16人
フランス    14人
オランダ    14人
カナダ     12人
オーストラリア 11人
ドイツ      8人
日本       6人
ロシア      4人
米国       2人
これは、人口100万人当たりの国会議員数です。

 公務員数と公共サービスの質は強い相関関係にあります。効率性を重んじながらも、民意が多様化すればするほど間接民主主義は代議ユニットが小さい方がいい。小泉改革ではありませんが、「民にできることは民にさせましょうよ!」と呼号した挙句、民間にできない最低限の公共サービスのレベルはどんどん落ち込んで、多くの国民は不安を抱えたまま、これからやってくる少子高齢社会、格差拡大社会に臨まなくてはなりません。

 かつてマックスウェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で次のように予言しました。

 <この巨大な発展が終わるとき、まったく新しい預言者たちが現れるのか、あるいはかつての思想や理想の力強い復活が起こるのか、それとも ―そのどちらでもなくて― 一種の異常な尊大さで粉飾された機械的化石と化することになるのか、まだ誰にも分からない。それはそうとして、こうした文化発展の最後に現れる『末人たち』(letzte Menschen)にとっては、次の言葉が真理となるのではなかろうか。『精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のもの(ニヒツ)は、人間性のかつて達したことのない段階にまですでに登りつめた、と自惚れるだろう』と>

 少し長くなりましたが、この「末人たち=精神のない専門人、心情のない享楽人たち」の姿を、最近、私たちは頻繁に目にするようになりました。その一人に、この大阪の男も当然のことながら含まれます。閉塞感がきわまる中での、すさまじき浅薄なポピュリズムの化身!
けだし、100年前のウェーバーの指摘は、いまようやく現実のものとなって私たちの社会に立ち現れてきたようです。
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