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2011.11.29 怪しい圧勝
 「今の日本の政治で一番重要なのは独裁」
 「政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ」
 「ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ。ウソつきは政治家と弁護士の始まりなの」
 「生まれたての赤ちゃんから大人になるまで、教育は強制そのものだ」
 「日本再生の切り札じゃないか。カジノ、これしかない」

 と、これは、彼の橋下徹氏の発言だそうです。その彼が、大阪都構想を引っ提げて大阪市長選挙に圧勝しました。
橋下氏に関しては、大阪府知事選に出馬、初当選した2008年1月に、私自身、以前のブログでこんなことを書いています。
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 任期満了に伴う大阪府知事選の当確速報が先ほど流れました、無所属新人で弁護士でタレントの橋下徹氏(38)当選を確実にしたというものです。知事では全国最年少となるそうですね。

 「行列のできる・・」で一躍タレントとしてのポジションを確立した橋下氏ですが、そうか、大阪府民は彼を選んだのか‥‥と、しばし、感慨に浸りました。といっても、ノック知事を選択した上方の人たちですから、その選択にどうこういうつもりはありません。むしろ、ふと、心をよぎったのは。このところ流行の「KY」という言葉です。

 「KY」とは「空気が読めない=空気を読め」というほどの意味合いですが、最近の流行語で、これほど、生理的に嫌悪感を抱いてしまう言葉はありませんでした。なぜ、こんなにイヤな気分になるのか、自分でも判然としなかったのですが、今夜の府知事選挙のニュース速報を見ながら、少々、腑に落ちたような気がします。

 空気とは何だろう。空気を読めないことを、他者に対する攻撃的な言辞として成立させる気分とは何だろう。フリーターが200万人を超え、ワーキングプアが深刻な社会問題となり、「健康で文化的な生活」を保障した憲法25条までもが、格差拡大の中で空文化される時代。そんな時代であっても、「世間の気分=多数の空気」と取り結ぶことなしに、人は有利?に生きてはいけないんだよ・・という、訳知りの世界が、今の私たちの時代をすっぽりと覆っている・・だからこその「KY」なんだ、ということです。そこでは、まっとうな異議申し立ては窒息させられ、「イヤなことをイヤという権利」は、いとも簡単に抹殺されかねない。
 世間の気分と同伴しながら生きてはいないか・・と我が身に問い直す、一つのニュースではありました。

 橋下氏の当選は、それはそれで、いいのですが(他の候補者が当選しても同工異曲でしょうから)、この選挙結果に、ついつい、「KY」なる言葉への嫌悪を繋いでしまったのは、単なる気紛れかもしれません。

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 と、まぁ、4年近く前の一文を引いたのは、今回の橋下旋風を見ていて、当時の感慨とそれほど違わない想いを抱いたからです。いや、むしろ、「世間の気分=空気」を浮揚力にして、これほど戦後の功利主義、効率主義、カネとモノが地域価値の最上部に置かれるという考え方におかされた浅薄な人物が、怪しい使命感を振り回して「時代の寵児」になれることに、4年前以上に慄然としたというのが本当でしょう。その本質は、冒頭の橋下発言に見事に露出しています。

 大阪市民の皆さん、ごめんなさい。生理的に彼の人を受け付けないものですから…

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